両神山周辺(埼玉) 梵天(1476.8m)、芋堀ドッケン(1464.2m) 2021年1月10日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:34 駐車余地−−6:36 中双里−−登山口を探してさまよう−−6:41 登山口発見−−8:28 白井差峠(1410m鞍部)−−9:08 梵天 9:26−−10:02 白井差峠−−10:56 芋堀ドッケン 11:29−−12:18 白井差峠−−12:55 中双里−−13:00 駐車余地

場所埼玉県秩父市/秩父郡小鹿野町
年月日2021年1月10日 日帰り
天候
山行種類概ね一般登山
交通手段マイカー
駐車場中双里集落付近の県道路側に駐車余地あり
登山道の有無中双里〜白井差峠〜梵天はあり。白井差峠〜芋堀ドッケンは踏跡あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望両方の山頂とも良くない
GPSトラックログ
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コメント中双里集落から白井差峠へ上がって梵天、芋堀ドッケンと振り分けて往復。中双里集落の登山口が分からず地形図で読図する羽目に。橋を渡ったら川沿いの車道を上流へと向かい、小さな沢を橋で渡ったらその沢に沿って上流方向へ50m程度歩くと橋がありそこが登山口。ここまで標識は無い。中双里集落を通過しても道は明瞭だが歩く人は多くないような印象。梵天は両神山へのルート途中にあるので道が通っている。芋堀ドッケンには登山道はないが尾根上には比較的明瞭な踏跡がほぼ連続していて一般登山に近い




県道路側に駐車 中双里入口
集落内には白い手製の案内標識あり 集落内は狭い路地
集落上端を抜けると登山道らしくなる 標高710m付近
標高740m付近で気温は-6℃。主稜線で-8℃まで下がった 秩父槍ヶ岳方面の朝焼け
時々このような案内が登場 標高1010m付近の岩。左を巻く
標高1190m付近のコブ付き古木 比較的新しい標識もある
白井差峠 次のピークは石灰岩の岩峰
でも東を巻くので登る必要はない 次の岩峰は左から巻く
1430m峰 1450m峰直下では股下の落ち葉ラッセル
梵天(梵天ノ頭)山頂 白井差峠に戻って次は芋堀ドッケンへ
明瞭な道ではないが境界標石に沿って踏跡&目印あり 1441m峰
1380m峰は岩峰だが目印があったので登ってみた 大きな枯れ木の先は岩場で通過不能
鞍部まで戻り右(西)を巻いた 稜線直下を巻くように獣道が続く
無駄に長く巻いて尾根上に復帰 1424m峰
熊棚 芋堀ドッケン山頂
唯一の山頂標識 木に飲まれた境界標識
往路で西を巻いた岩 帰りは目印のある東を巻いてみた。踏跡あり
巻き終わってトラバースした東側を振り返る 標高1050m付近から見た秩父槍ヶ岳。尖って見えない
中双里集落到着 登山口確認のため集落内を素直に下っていく
集落内はこの案内が目印 地形図と異なり集落内を西へ
最後は橋を渡る 中津川沿いの車道から沢沿いを登って橋を渡るのが正解
中双里は日影で人家前の水は凍ったまま 中双里前の県道から見た秩父槍ヶ岳
秩父槍ヶ岳拡大。下界から見ると尖っている


・今年最強クラスの寒波襲来のため、相当な寒さが予想される標高1700mを越える両神山は避けて周辺の山へ。昨日は東側の天理岳、スズノ頭をやったが本日は南側の梵天と芋堀ドッケン。雲取山の北側に芋ノ木ドッケというピークがあるが、芋堀ドッケンはそれと似た名前であり何か関係があるのだろうか? どちらにしても珍しい名前であることは間違いない。

・秩父側の中双里集落から白井差峠経由で両神山へ登山道が通じており、その途中に梵天があるので梵天は問題なく登れる。芋堀ドッケンは梵天とは白井差峠を挟んで反対側にあるが正式な登山道は無い。ただし地形図を見る限りは険しい地形は無さそうで、白井差峠から主稜線を往復すればいいだろう。当初は芋堀ドッケンから南西へ落ちる尾根を下って県道へ降りようと考えていたが、尾根末端の中津川へ下る付近を偵察に行ったらかなりの急斜面であった。下れないことはないが帰りの県道の登り返しも考えると大きなメリットは無いと判断し、白井差峠から振り分けて登ることにした。

・小鹿野市街地で買い物を済ませて県道37線で秩父市街地西側を迂回して国道140号線に合流。2週間前と同じく中津川沿いを上がっていき中双里集落へ。集落は川の対岸にあって立派な橋が架かっているのですぐに分ったが、斜面にへばりついた狭い集落には駐車余地が無く、県道に戻って広がった路側に駐車。車の温度計は-5℃を示していた。

・中双里から西を見ると顕著なドーム型のピークが見えるが、年末に登った秩父槍ヶ岳だ。こちらから見上げるととて登れそうにないが登山道はこちらから見て裏側にあり、尾根が続いていて普通に登れてしまうのであった。

・ギリギリライトが不要な明るさで出発。橋を渡ると登山口の案内標識が登場するが、川沿いを進むのか右斜めに登る路地を進むのかはっきりしない。路地を進んだが明らかに民家の軒先で終わっていて、逆戻りして川沿いの車道を上流方向へ。沢を渡った先で車道は行き止まりだが登山道を示す標識は皆無。仕方がないので地形図を広げて登山道がどうついているのか確認。地形図の道の表記は往々にして細かな部分は間違っているものだが、最終的にどの尾根/沢を登るのかさえ分かれば細かいところはどうでもいい。br>
・登山道は沢を渡る前に集落中を登るような表記で、人一人が通れる幅しかない狭い階段を上がっていくと人家で行き止まりになることなく次の路地へ合流すると、手製の白い樹脂製の白井差峠の案内が登場。ここで左に曲がって次は右へ。これは表示が無いと分らないが、とにかく上を目指せばいい。集落内の住宅は半分程度が空き家になっているようだった。中双里の人家は一部を除き急斜面に建っていて家まで車道が通じていない。川沿いに車を置いて家まで歩いて登らなければならず、生活はかなり不便だろう。

・集落を抜けると右手に畑を見て逆方向の落石避けらしき柵の横を通って杉の植林帯を登っていく。案内標識があるが落ち葉で道は埋もれかけて、多くの登山者が登っている状況ではなさそうだ。そりゃそうだ、現代では主な登山口は白井差か日向大沢であり、わざわざ遠い中双里から登る人はほとんどいないだろう。いるとすれば別の登山口と組み合わせて縦走する人だろう。

・植林帯のジグザグ道はいきなり傾斜がきつく防寒着を脱ぐ。ここは東斜面で朝は日が当たらないので寒いが、傾斜のきつさがそれを上回った。温度計の気温は-6℃ほどで、下界の車の温度表示より上がっているが誤差の範囲だろう。

・植林の尾根がずっと続き、たまに尾根の左側(北側)が自然林に変わると僅かながら展望が得られる。下界では顕著なピークであった秩父槍ヶ岳はこちらの標高が上がるとどんどん普通の目立たないピークに変わっていく。尖って見えるのは下界からのみらしい。

・植林尾根は傾斜がきつくなったり緩まったりするが植林はずっと続く。植林地帯は安全地帯を意味し、岩っぽい両神山周辺の中では安心して歩けるコース取りとなっていた。

・主稜線直下ではトラバースするように右へ進んで1436m峰を巻いて1410m鞍部である白井差峠に到着。しっかりとした標識がありベンチもあった。稜線に出ると冷たい北寄りの風がもろに吹き付けるようになり体感温度が急激に低下。実際の気温も急降下し手元の温度計は-8℃を指していた。昨日よりも寒い! ウィンドブレーカだけでは寒さを感じるため安物のカッパを上に羽織った。風を完全にシャットアウトするだけで体感的にはかなり温かく感じる。ただし顔は吹きさらしで鼻水が・・・・・

・主稜線を北上すると両神山らしく岩が登場。登れないことはないが右から簡単に巻けるので登山道はトラバースしている。次の岩は石灰岩の絶壁で登れないため左の基部を巻くように道が付いている。もったいないが標高を落として迂回し再び登り返す。この後は顕著な岩場は無く、普通に尾根上を進んでいく。ただしまだ余計なピークがあり梵天山頂は先だ。山頂手前の1450m峰付近では吹き溜まった落ち葉が腰近くの高さになっておりびっくり。雪と違って軽いから問題ないが、足元が全く見えないので落ち葉に隠れた石や枯れ枝、木の根があって足を捻挫しないかと慎重に足を運んだ。

・これまで落葉樹に覆われた尾根が続いていたのが突如として頭上が開けると梵天山頂だった。山頂標識は「ぼんてんの頭」で日本山名事典と微妙に異なるが、帰宅後に再度確認したら「梵天の頭」の名も出ていた。平坦な山頂で周囲は落葉樹に囲まれているので、冬枯れの時期は全く見えないわけではないが、枝が邪魔をしてすっきりとした展望は得られない。ここから見る両神山はまだ時間がかかりそうだ。

・次は逆方向の芋堀ドッケン。白井差峠に戻りその先へ。峠付近の芋堀ドッケン方面には明瞭な道は無いが赤い境界標識とその在処を示すピンクリボンが点々と続いている。尾根頂上ではなく尾根右側の平坦地を巻いていて、ピークが終わると尾根上に戻る。尾根上には大半の区間で作業道と思われる踏跡が連続し、境界標識とピンクリボンが過剰なほどに取り付けられていて、夜にライトの光で歩いても迷いそうにない。

・芋掘ドッケン方面は梵天方面とは違ってあからさまな岩はほぼ登場せず、尾根幅の広いおとなしい普通の尾根が続き安心して歩ける。

・唯一の例外が1か所だけある岩峰で、場所は1441m峰南側の1380m峰である。芋堀ドッケン方面に進んでいくと目立つ岩峰なのですぐに分かる。ただし岩の上に境界標識の目印があったので岩を乗り越えられると思って登ったら、境界標識の先は切り立った岩場で進行不能。周囲を見渡して往路では西側を巻いたが、復路では目印のある東を巻いた。西側でもいいのだが獣道らしく尾根に復帰するのがやや面倒。往路では獣道に従って延々と西側を巻いたが、帰りは岩場直前まで尾根直上を通ったらこちらの方が歩きやすかった。

・芋堀ドッケンまでの大きなピークは1441m峰のみ。白井差峠〜梵天より距離はあるがアップダウンが比較的少ないので労力的には変わらない感じであった。

・最後の緩やかな登りで芋堀ドッケン山頂到着。周囲は落葉樹の自然林で展望皆無というわけではないが、冬枯れの時期でも枝が多く見晴は良くない。山頂標識は「SH浦和」のものが一つだけ。登山道が無いし地形図記載の山でもないのでこんなものだろう。

・山頂から西へ顕著な尾根が下っていてそそられるが、尾根末端の様子を知っているのでここを下るのは見送って往路を戻ることにする。その前に休憩。朝と違って風は弱まっているが無風ではなく、南斜面で風を避けながら日の当たる場所で休憩。日中でも気温は約-2℃と関東なのに冷えている。早朝の-8℃では防寒長靴でも足先が冷えたが-2℃だと防寒効果はバッチリだった。

・帰りは往路を戻る。風が当たる場所は体感的にかなり冷えるので、運動量が落ちる水平移動区間では防寒着を着たまま歩いた。白井差峠を通過して急な下りになってやっと体が温まって防寒着を脱ぐ。高度が下がって気温が上昇した影響もあるだろう。

・中双里集落直前の落ち葉の積もった急な下りでは落ち葉で足を滑らせながら下った。

・谷間に位置する中双里集落は日が当たる時間は短く、川に近い低い位置の住宅は既に日陰に入っていて寒かった。民家前の路上に張った氷は往路と同じくそのまま凍り付いていた。駐車した車も既に日陰で車内は寒く、着替えることなく日向に移動してからゆっくりと着替えた。

 

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